【決勝戦の見どころ】
スペインはユーロ(欧州選手権)2020と同じく苦しみながらも、決勝トーナメントに進出。そのユーロに参加した選手が6名もこの大会に参加している。東京五輪では1勝2分で決勝トーナメントに進出し、ここまで勝負強さを発揮。ただ、ここまで準々決勝と準決勝の2試合を120分間戦っている。疲労はあるが、勝負強さを発揮してブラジルに勝利を収めることができるかどうか注目だ。
スペインは23歳以下(東京五輪は24歳以下)に定められた自国開催のバルセロナ五輪で金メダルを獲得。それ以降は、決勝に進出する大会もあったが、金メダルの獲得はない。バルセロナ五輪以来29年ぶりとなる金メダル獲得を目指す。
スペインはパウ・トーレスとエリック・ガルシアを中心とした強力守備陣に加え、ぺドリやミケル・メリーノなどの中盤、さらにはマルコ・アセンシオやラファ・ミル、ミケル・オヤルサバルなど欧州でプレーする選手たちが並ぶ。特にセンターフォワードのミルは準々決勝のコートジボワール戦に後半から途中出場して、ハットトリックを記録。決定力のある同選手をブラジルも警戒するだろう。
また、日本にとって非常に悔しい一発を決めたマルコ・アセンシオの勝負強さは抜群。後半途中から投入され、体を張って守っていた日本の守備陣から見事ゴールを奪って見せた。
ユーロでもゴールマウスを守ったウナイ・シモンはここまで全試合にフル出場し3失点。ブラジルが鉄壁の守備陣からどうこじ開けるか注目だ。勝負強さを発揮している攻撃陣、そして18歳のぺドリなど強力な中盤もスペインにはいる。両者豪華メンバーが並ぶ中、どんな戦いになるのか注目だ。ブラジルの連覇か、それともスペインの29年ぶりの優勝か。結果は果たして……。