J1で“負けない”ものの“勝てない”チームがある。湘南ベルマーレだ。
ここまで4勝9分8敗と、ここまで21試合を戦って勝率は19%。一方で敗戦率は38%。勝ち点21で14位に位置し、降格圏最上位のベガルタ仙台とは勝ち点差が「5」となっている。“走るサッカー”という湘南スタイルは過密日程でも健在で、相手チームにとってはやりにくさを感じる一方で、決定機をなかなか決めきれないことが、こうした結果につながっていると考えられる。
その湘南は、7月7日に行われた天皇杯・八戸戦を2-1で勝利。4回戦にコマを進めた。今年は下克上が多く発生し、ベスト16に残ったJ1以外のチームは確定しているだけで5。ACL出場組との結果次第ではさらに増えることになり、八戸に延長戦に持ち込まれたとはいえ、勝ち上がったことは誇るべきだろう。
その試合で、久しぶりにピッチに立ったのがMF三幸秀稔だ。公式戦出場は6月5日のYBCルヴァンカップのFC東京戦以来で、先発出場となると4月21日の同・柏戦以来となる。久々にスターティングメンバーに名を連ねた八戸戦では、83分間プレーした。
三幸は今季のリーグ戦に6試合出場し、そのプレー時間は累積で290分。八戸戦に出場したフィールドプレイヤーでは毛利駿也と山本脩斗に次ぐ少なさだ。公式戦にまとまった時間出ることができた3人は、後半戦の巻き返しに向けてキープレイヤーとなるだろう。