■ヤングスターの未来が楽しみ

 そうした複数のタスクをこなすことができる、もともとの頭の良さを持っていたところに、実際に様々な経験をすることによって、こうして代表の中でも攻守に存在感を発揮する選手に成長を遂げた。2020-21シーズンのアーセナルでは、シュート、チャンスメイク、ドリブル、クロスといったアタッカーらしい項目以外に、デュエルでもチームトップの数字を叩き出し、ファン投票で過半数を獲得し、文句なしでクラブの年間MVPに選ばれている。

 3試合目でようやくのEUROデビューとなったが、パフォーマンスで一発回答。試合ごとにどんどん伸びていくヤングスターは、これからの決勝トーナメントで「出場国の中で3番目にキャップ数が少ないチーム」とガレス・サウスゲート監督自身が評する、今回のイングランド代表のポジティブな象徴になりそうだ。

■試合結果

チェコ 0―1 イングランド

■得点

12分 ラヒーム・スターリング(イングランド)

  1. 1
  2. 2
  3. 3