■「海外の有名な監督には、必ずずっと一緒にいるパートナーがいる」
後藤「海外組を呼べないという大会が結構あったじゃないですか? コパ・アメリカとかE-1選手権とか。そういうのも上手く利用したよね。だから、そういう風に全体のスケジュールをうまく立てられる人、グランドデザインというのを上手く描ける人なら、両チームの監督を兼任することもできるというわけですよ。
なにも森保監督がずっと現場にいなくたって、横内監督という有能なアシスタントとがいることで解決するわけだからね」
大住「有能であるとともに……何ていうんだろう、人ができているというか……普通はやだよね? もし横内監督がチームを率いてブラジルに勝った時なんか、だったら俺が監督をやるよ、と思ったっておかしくないんだから」
後藤「それで言うと、海外の有名な監督には、必ずずっと一緒にいるパートナーがいるよね」
―フィリップ・トルシエ以来ですね?ここまで代表の融合がスムーズに行くのは。
大住「あの頃は活動が別々の時間だったから。フル代表をやって、オリンピックをやってという形で、あんまり重なった時期はなかったね」
後藤「1回だけ、オリンピック予選とコパアメリカが重なったのがあったね」
大住「そうそう」
後藤「トルシエって頑固そうだけど山本昌邦さんの言う事をよく聞いたしね。サミアっていうちょっと変わったアシスタントもいたし。外部との関係とは違って、チーム内では人間関係をうまくやっていたんだよ」