■市川成長の土壌はバッチリ
ミスに対してすぐにしっかりと声がかかるというのは、個人でもチームでも、あるべき姿を失わないために大事なことだ。反省をすることと下を向くことは違う。悪い流れを引き摺らず、気持ちを次のプレーに向けることができれば、苦しい中に光明が見えてくる。
市川は9日の清水戦で先発に抜擢されたばかりで、J1でプレーするのはこの日で3試合目だった。まだまだ試合を通じて成長をしていく段階にある22歳にとって、下を向かずにプレーを続けられる雰囲気を作ってくれることがどれだけありがたいことだろうか。ミスを成長する力に変えることができる環境で経験を重ねれば、守護神に相応しい頼もしさも次第に備わってくるだろう。
その雰囲気を先頭に立って作り上げているのはやはり高橋だ。チームメイトを引き締めるだけでなく、自身にミスがあった時にも自ら責任の所在をはっきり周りに伝えて気を引き締める。