【日本代表「怒涛の5連戦」】(2)中3日の4連戦!全集中は初の欧州勢戦「6.11」ストイコビッチ率いる「セルビア戦」の画像
サッカー日本代表・森保一監督   写真/JFA
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■6.11セルビア戦にベストメンバーで臨むべき

 5月28日のミャンマー戦後のサッカー日本代表のスケジュールを改めて確認すると、6月3日にジャマイカ戦、7日にタジキスタン戦、11日にセルビア戦、15日にキルギス戦となっている。

 ミャンマー戦で2次予選突破を決める前提に立てば、積極的なトライが許される4試合だ。

 4人が選ばれているGKは、1試合ずつ先発で使ってもいい。4-2-3-1のシステムにフィールドプレーヤーを当てはめると、基本的にどのポジションにも2人以上の候補者がいる。

 例外はボランチで、橋本拳人守田英正川辺駿となっている。柴崎岳を招集できなかったのが悔やまれるが、3人で4試合をカバーするのはフィジカル的に負荷がかかる。4-2-3-1ではないシステムのトライや、違うポジションでの起用も、視野に入ってくるのではないだろうか。

 ケガのリスクや疲労回復を考慮すると、2チームのローテーションも考えられる。1チーム目はジャマイカ戦とセルビア戦で、2チーム目はタジキスタン戦とキルギス戦で起用すれば、どちらのチームも1週間の試合間隔を空けることができる。ただ、それでは対戦相手のレベルに開きが出てしまう。試合ごとにチーム分けをするのではなく、一人ひとりの選手の状態を見極めながらの随時起用が現実的だ。

 もっとも力を入れて戦うべき相手は、6月11日のセルビア戦である。ヨーロッパ勢との対戦は、森保一監督指揮下では初めてだ。

 ユーロ出場は逃したものの、セルビアはカタールW杯予選で2勝1分の好スタートを切っている。改めて言うまでもなく、個々のクオリティは高い。日本国内での対戦だけにベストコンディションは望めないが、チームを率いるのは名古屋グランパスのレジェンドであるドラガン・ストイコビッチだ。凱旋帰国を果たすピクシーが、不甲斐ない戦いを許容するはずはない。今回のチームでベストと言える11人で、セルビアを迎え撃つべきだろう。

 いずれにしても、今回の4試合は最終予選への助走の位置づけだ。主力不在のポジションは、2番手、3番手の序列をはっきりさせる。国際経験の少ない選手も含めて試合で起用し、ポジションごとの競争を促す。

 そのうえで、チームコンセプトの理解を深める。15日のキルギス戦を終えたときに、序列をつけるのに迷うポジションがひとつでも増えていることが理想だ。

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