■何が起こってもおかしくないのが最終節

 勝ち点33となるエルチェと同じく33のウエスカ、そして35のヘタフェで最終節のサバイバルとなった場合、リーガの規定では勝ち点で並べば直接対決の結果が優先されるため、両チームに対して優位に立っているヘタフェは次も引き分けて36点でシーズンを終えることができれば問題ない。

 しかし、何が起こってもおかしくないのが最終節だ。生き残るためにそこまでのシーズンの成績とは比べ物にならない力を発揮し奇跡を起こしてきたチームは数え切れないほどある。しかも、ヘタフェは追われる側だ。
 
 75分、フアン・イグレシアスだけでなく久保とエルナンデスを投入したメッセージは、この試合に勝って残留を確定させるぞ、という明確なメッセージだった。久保自身、エルチェが勝っているニュースを知っていたことを試合後に明かしている。

 そして84分、久保が大仕事をやってのけた。ヘタフェは勝ち点37とし、最終節を残して残留が確定。ここまで苦しんできた彼は一躍チームを救ったヒーローとなった。 

 ビジャレアル、そしてヘタフェへと2チームに在籍した今シーズンは、ここまでリーグ戦0ゴール1アシストと苦しい時間を過ごしてきたが、最後の最後で輝きを放つことができた。

※その2へ続く 

■試合結果

ヘタフェ 2―1 レバンテ

■得点

13分 カルレス・アレニャ(ヘタフェ)
30分 ゴンサロ・メレロ(レバンテ)
84分 久保建英(ヘタフェ)
 

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