Ｊ１リーグ第１３節 鹿島アントラーズーＦＣ東京
５月９日（日）｜１７:００ 県立カシマサッカースタジアム
じわりと、「らしさ」が戻りつつある予感だ。相馬直樹監督が率いてからの、鹿島アントラーズである。
相馬監督がコーチから昇格後、公式戦で負けがない。リーグ戦では１度、ルヴァンカップでは２度引き分けているのだが、いずれも先制しながら勝ち点１をもぎ取った。しぶとく戦い先制して逃げ切り、という鹿島らしさを完全に取り戻してはいないが、復調の気配は確かにある。
ホームでのＦＣ東京戦も、縁起のいいカードだ。スタートダッシュに失敗した昨季、１勝５敗で迎えた第７節のホームゲームでＦＣ東京と引き分けると、その後は３戦負けなし。上昇気流に乗るきっかけとなった。この無敗ロードを助走としてさらに高く飛び立てるか、今後を占う戦いとなる。
ＦＣ東京としても、分水嶺としたいゲームだ。現在、リーグ戦では４連敗中。昨季も終盤に同様の事態があったが、これ以上勝ち点を逃し続けると、シーズン折り返し点を前にして深刻なダメージになりかねない。
鹿島の不敗が続くか、ＦＣ東京が勢いを取り戻すか。運命が交錯する一戦だ。
■鹿島アントラーズ
１０位 勝ち点１５ ４勝３分４敗 １５得点１３失点 得失点差２
【出場停止】なし
【直近５試合結果】
ル△１－１ 福岡（Ｈ）
Ｌ○３－０ 横浜ＦＣ（Ａ）
Ｌ△２－２ 鳥栖（Ａ）
Ｌ△１－１ 神戸（Ｈ）
ル○３－０ 札幌（Ｈ）
【通算対戦成績】
Ｈ ２４試合・１４勝 ５分 ５敗
Ａ ２４試合・１０勝 ６分 ８敗
計 ４８試合 ２４勝１１分１３敗
【直近対戦成績】
２０２０年 ８月２６日 Ｊ１第２６節 ○２－１（Ａ）
２０２０年 ７月２６日 Ｊ１第 ７節 △２－２（Ｈ）
２０１９年 ９月１４日 Ｊ１第２６節 ○２－０（Ｈ）
２０１９年 ４月１４日 Ｊ１第 ７節 ●１－３（Ａ）
２０１８年 ８月 １日 Ｊ１第１９節 ●１－２（Ｈ）
【今節のみどころ】
上田綺世の負傷離脱は痛いが、前節は荒木遼太郎と染野唯月という若い２トップが奮闘した。また、その２人の負担を軽くしようとしてか、周囲の選手たちも躍動。セットプレーでの得点も生まれ、横浜ＦＣに３－０と快勝した。
ルヴァンカップではファン・アラーノも戦列に戻っており、エヴェラウドの復帰も近そうだ。合流したディエゴ・ピトゥカはルヴァンカップで先発も果たし、チームの背中を後押ししてくれそうだ。
ピンチをチャンスに変えている。そのしたたかさを試合でも見せる場面が増えれば、本格復調は近い。
