【CL分析】マンチェスター・シティ「初の決勝進出」!(2)指揮官・グアルディオラが「最初に感謝した相手」の画像
競り合うネイマール(パリ・サンジェルマン)とリヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ) 写真:AFP/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝 2ndレグ マンチェスター・シティvsパリ・サンジェルマン 2021年5月4日(日本時間28:00キックオフ)】

 63分までに2点を奪われたパリは69分、ディ・マリアが一発退場。スローインの場面で時間を使ったフェルナンジーニョの足を踏みつけた。

 この場面でそういうことをしてしまうチームは、決勝に進出するに値するとは言えない。残りはまだ20分以上、3点を奪えば同点ではなくアウェイゴールの差で勝ち抜けであり、ここから更に圧を強めようかという時間帯だった。

 このレベルの試合で3点差が一瞬で埋まることはこれまでのチャンピオンズリーグで何度も見られたことだ。なによりパリ自身が、2016-17シーズンのバルセロナ戦で88分、90分、90+5分と一気に3点を奪われて歴史に残る大逆転負けを喫した経験がある。

 そんな中で20分を残してイライラを爆発させてしまったことは擁護しがたい。

 それがたとえ挑発があったものだとしてもだ。しかも、足を踏みつける前、フェルナンジーニョの手を振り払った時点でレフェリーは揉め事を察知して笛を吹いていた。その音が響く中でなお更なる愚行に走ってしまっては、勝負を捨てたも同然だった。

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