■出そろってきた出場チーム

 ことしの東京オリンピックでは、東京(東京スタジアム=味の素スタジアムと国立競技場)のほか、札幌(札幌ドーム)、宮城(宮城スタジアム)、鹿島(カシマスタジアム)、さいたま(埼玉スタジアム)、そして横浜(横浜国際総合競技場=日産スタジアム)の計7会場が使われる。グループリーグは原則として試合日には1会場2試合が行われ、準々決勝以降は1会場1試合となる。

 なお、東京の国立競技場で行われるのは女子の決勝戦ただ1試合だけ。しかも午前11時キックオフということになっている。東京スタジアムも、総合開会式の前の2日間、女子2試合と男子2試合、計4試合を開催するだけで、あとはラグビー(7人制)と近代五種に使われる。男女合わせて全58試合の「東京オリンピックのサッカー」だが、東京都内で行われるのは5試合に過ぎず、残りは他の5会場に10ないし11試合がばらまかれて行われる。8月7日に予定されている男子の決勝会場は、横浜国際総合競技場である。

 出場チームはほぼ出そろっているが、男子では唯一残っている北中米カリブ海地区からの2チームを決める最終予選がようやく3月18日にメキシコで始まった。8チームが出場して4チームずつでグループステージを戦い、上位2チームずつが準決勝に進出する。ここで勝てば出場決定ということになる。有力な候補とされているメキシコとアメリカがともにA組にはいり、初戦でアメリカはコスタリカに1−0、メキシコはドミニカ共和国に4−1で勝った。この2チームは準決勝では当たらないので、ともに出場権を得る可能性が高い。「運命」の準決勝は3月29日に予定されている。

 一方女子では、昨年から延期されていたアジアのプレーオフ(韓国対中国)がようやく4月8日(韓国)と13日(中国)に開催されることになり、アフリカ(カメルーン)対南米(チリ)のプレーオフも4月に開催されることが決まった。

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