やはり、強い。それがレアル・マドリーの印象だ。
スペイン勢で唯一チャンピオンズリーグのベスト8に残った。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で、マドリーはアタランタを2試合合計スコア4-1で下している。
■ビッグマッチで輝き
そのビッグマッチで好パフォーマンスを見せたのが、ルカ・モドリッチだ。
昨年9月に35歳を迎えたモドリッチだが、今季終了時にマドリーとの契約が満了を迎える。マドリーは基本的に30歳を超えた選手と複数年契約を結ばない。それでも、今季のモドリッチのプレーはクラブ側に契約延長のオファーを考慮させるものになっている。
「年齢を見る必要はない。重要なのはパスポートではなく、ピッチでの選手のパフォーマンスだ。には、まだ高いレベルでプレーするモチベーションがある。そのために、一日一日を大事にしている。(アタランタ戦では)このチームのハングリー精神と勝利への意欲が見て取れたと思う」とはモドリッチの言葉だ。
今季、モドリッチは公式戦35試合出場(出場時間2617分)して4得点5アシストを記録している。マルコ・アセンシオ(3得点2アシスト)、ロドリゴ・ゴエス(1得点7アシスト)以上に結果に絡んでいる。
そして、マドリーでモドリッチの最良のパートナーとなっているのがトニ・クロースだ。
クロースとマドリーの「邂逅」は2011-12シーズンに遡る。チャンピオンズリーグ準決勝でバイエルン・ミュンヘンと対戦したマドリーだが、接戦の末に敗れた。アリエン・ロッベン、フランク・リベリ、トーマス・ミュラー、バスティアン・シュバインシュタイガー...。多くのメディアが彼らを称賛した。
だがビセンテ・デル・ボスケ当時スペイン代表監督は「本当に素晴らしかったのは39番の選手だ。一番若かった選手。クロースだよ」と語っていた。デル・ボスケ自身、現役時代は中盤の選手だった。1973年から1984年までマドリーでプレーし、339試合に出場。9個のタイトルを獲得した。