日本フットサルリーグ(Fリーグ)は日本フットサル連盟が運営する全国リーグである。ディビジョン1(F1)とディビジョン2(F2)が開催され、原則としてF1昇格、F2降格は入れ替え戦で決定する。今シーズンのF1は名古屋オーシャンズが、F2はなんと全勝でトルエーラ柏が優勝した。ところがトルエーラ柏にはF1ライセンスが発行されないことがシーズン終了後に発表され、入れ替え戦は行われないことになった。いったいFリーグに何が起こっているのだろう?
■Fリーグの観客数は全盛期の半数以下に
2007年に発足したFリーグは、2020/21年シーズンで14シーズン目を迎えた。発足当初は全国リーグの展開によって競技力が目に見えて上がり、フットサルというスポーツの競技性が高まっていったし、日本代表あるいは日本のクラブの国際的な地位も上がっていった。
また、観戦者数も増加して、Fリーグ2年目の2008年には1試合平均の観客数が2012人に達したが、この2年目の数字がピークとなり、新型コロナウイルス感染の拡大直前の2018/19年シーズンはわずかに916人と、ピーク時の半数以下に落ちてしまっているのだ。試合数が増加した影響もあるが、総観客数でも減少傾向は明らかだ。
つまり、このままでは全国リーグとして存続できなくなってしまう可能性もあるというのが現状なのだ。選手としてもフットサル選手として生計を立てていくことは難しく、そのため有望な若手選手が競技から離れてしまうことも珍しくないとも聞く。
Fリーグは、今のうちに何らかの打開策を講じなくては将来がなくなってしまう。
人気回復は容易ではないだろうが、フットサルは参加するスポーツとしては盛んで、かなりの競技人口があること、そして、サッカーにはかなりの数のサポーターが定着していることが一つの手掛かりになるだろう。
Jリーグ・クラブの参入を促し(現在、湘南ベルマーレはフットサル・チームを持ち、今シーズンはF1で4位に入っている)、Jリーグのサポーターの取り込みを図れば、かなりの集客増になるだろう。