その数的優位の立場を生かしたのが、大久保だった。42分、右サイドからクロスが上がるとゴール前で待ち受けていた大久保がドンピシャで合わせ、クロスをゴールに流し込んだのだ。

 15年ぶりとなりセレッソのゴールは見事なヘディングシュートに思われたが、大久保によると実は空振りしており、肩に当たったゴールだったということで、「運が良かったなー」と振り返っている。

 クロスに合わせる際、相手ディフェンダーと駆け引きをしているが、「寿人さんのような動き」と、ベガルタ仙台などで活躍し、昨季限りで引退した元日本代表FW佐藤寿人氏に重ねていた。

「寿人さんの動きを今まで見てきたのでうれしいです」

 こう言って顔をほころばせる大久保は、肩の荷が一つ下りたようだった。

 2-0で柏を破った、セレッソ大阪。大久保の活躍で、今年の桜の満開は早まりそうだ!

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