■経営危機でクラブは新体制に。ストライカーの補強は必須だが……
人材不測が懸念されるのはアタッカーか。
引退したレアンドロ、C大阪へ移籍した大久保嘉人は、昨季いずれも無得点に終わっている。彼らがいなくなったことは、直接的なダメージとはならないだろう。しかし、実績を持つ得点源が見当たらないのも事実だ。
今オフには経営危機が明らかになり、新たな体制で再出発をはかったものの、移籍市場に注げる資金は限られている。現状で外国籍選手はGKマテウスひとりだけだ。
【補強充実度】 B
藤田と井上、CB高橋祥平(FC町田ゼルビア)らの流出は痛いが、その影響をできる限りとどめたとの印象。5月末までの期限付きでジル・ヴィセンテ(ポルトガル)へ移籍中のMF藤本寛也が、契約を延長せずに復帰すれば大きな“補強”になるが。
【J1昇格本気度】 B
藤田と井上は移籍したが、それ以外の主力はほぼ残留。19年7月から采配をふるう永井監督のもとで、継続性を担保しながら成熟度を高めていることも踏まえると、本気度は間違いなく感じられる。
【J1昇格可能性】 C
12位に終わった昨季は、引分けがリーグ最多3位タイ。総得点は「48」で、勝ち切れない試合が多かった。その課題を解消しうるストライカーが見当たらない。チャンスを作り出すところまでは到達しているだけに、決定力を発揮できる選手が欲しいところだ。