1月14日にスーペル・コパの初戦でアスレティック・ビルバオに敗れ、さらに20日にはコパ・デル・レイの3回戦で3部のアルコヤーノに逆転負けを喫し、1週間で2つのタイトルの可能性を失ったレアル・マドリード。悪いことは重なるもので、ジネディーヌ・ジダン監督が新型コロナウイルスの検査で陽性反応。悪い流れを断ち切りたい1月23日のアラベス戦で不在となった。
このような状況で始まった試合は、先制点をいかに早く奪えるかが重要だ。うまくいかない、という場面が続くと、そのまま更なる悪循環に陥ることになる。しかもアラベスは17位と降格圏ギリギリに位置しており、負けないことを優先させる可能性は存分にあった。
その重要な先制点は、15分という早い時間に生まれた。コーナーキックからカゼミロが頭で決めて解放されたレアルは、41分にカリム・ベンゼマ、45+1分にエデン・アザールにもゴールが生まれ、前半で試合を終わらせた。
あっさりと試合を決めることができたのは、アラベスの守り方に問題があったからだ。シンプルな4-4-2でプレーするアラベスだったが、どん引きをせず、プレスもかからない、という状態でどうにもならなかった。