守備的サイドバックとしての出場は、エアバトラーとしてのセンターバックでは試合に出られない、という見方をすることもできる。この試合でのプレーの様子からもクラウディオ・ラニエリ監督がそう考えていることは明らかだ。しかし同時に、安定したフィードやスペースをケアする働きを評価されていることも明らかだ。選手としては監督の期待に応え、出場機会を手放さないことがなによりも重要で、新たな挑戦は新たな成長をもたらしてくれる。
同じくセリエAで活躍しているボローニャの冨安健洋も右サイドバックとしての出場が多く、攻め上がりでも空中戦でもリーグ屈指の好評価を得ているが、吉田の役割は全くの別物で、目立たないことこそが順調に試合が進んでいる証となる。
この先日本代表として2人が並んだ時にも、イタリアの地できれいに役割が分かれていることがプラスになることだろう。
■試合結果
サンプドリア 2ー1 インテル
■得点
23分 アントニオ・カンドレーヴァ(PK)(サンプドリア)
38分 ケイタ・バルデ(サンプドリア)
65分 ステファン・デ・フライ(インテル)