日本代表で慣れ親しんだセンターバックではなく、右サイドバックに挑戦中のサンプドリアの吉田麻也が、守備的サイドバックとしてインテル封じに大いに貢献した。
前半、攻撃時には攻め上がる右サイドハーフのアントニオ・カンドレーヴァの後方でボールの逃がしどころとしてのポジション取りをするに留まり、守備時にはカンドレーヴァにサイドバックの役割を譲って3センターバックの右の選手のようにペナルティエリア内に引いてクロスボールやシュートに備える役割を担った。
攻守に大車輪の活躍を見せるカンドレーヴァの豊富な運動量があってこそ成り立つやり方ではあるが、インテル相手に自身の役割を遂行した。チームもVARによるハンドでのPKの応酬を制して先制すると、勢いそのままに2点目も奪い、リーグ2位のインテル相手に2-0でハーフタイムを迎えた。
後半になると、2点を追いかけるインテルは左サイドにイヴァン・ペリシッチを投入。単独で直線的な動きをするアシュリー・ヤングから、ペリシッチとロベルト・ガリアルディーニが連動して攻略してくるように変わったことで、前半のようにカンドレーヴァ1人では対処できなくなり、吉田がサイドで守備をする場面が増えていった。