ーパナマ戦について。2試合でなるべく多くの選手を使いたいと言っていたが、3バックでやりたいからあのメンバーになったのか、あのメンバーを使いたいと思ったから3バックだったのか?

「そうですねー、あのー両方です。すごい分析力ですね、はい。2つほんとにこう理由があって、パナマ戦の。……もっとほんとはいっぱいありますけど、2つあるとして、1つは10月からの活動で4バックをベースにやってきて、3バックでのプレーの機会を持ってもらって、戦術理解度を高めるっていうこと。もうひとつは、より多くの選手たちに出場の機会を得てもらって、かつ、戦術理解度があがるように、お互いが共有できるように。

 実際、10月からの活動で、カメルーン戦の後半3バックで戦って、これでGKの川島とシュミット、鈴木武蔵以外は、3バックでできたのかな、と思います」

ーこの3試合、出ている選手の特徴が生きた攻撃できたと思う。対応力という部分、システム代わっても選手のいいプレー、成長はどう感じている、

「いや、あのー選手たちの成長を見させてもらって、みんなたくましく、対応力という部分でも選手たちが積極的にやってくれているのを感じて、うれしいと思ってます。

 パナマ戦でもそうですけど、選手がたくさん入れ替わるという部分、連続で試合が行われると大幅な変更はなかなかないかなと思いますけど、小さなチーム作りをして少しの変更だけで、というのは一つのチーム作りの手法であるとは思いますけど、活動を続けていく中で、どういう形で選手の入れ替えをしなければいけないかということも出てくると思いますし、アクシデントがあって選手を入れ替える中で、誰としか組めない、という形で対応できなくなるのではなくて、理想は誰とでも連携連動をしっかりして、チーム力を発揮できるということを選手たちには考えてもらいながらトライしていってもらいたいと思います。

 パナマ戦でも、もっと追加点を奪って勝てたりとか美しい勝ち方だったりとかさらにレベルアップするという部分は、選手たちには要求してきたいと思いますけど、あまり練習する時間もない中、3バックということで変更して、選手たちには試合をやってもらったなかで、ミスしてもプレーを続けて、少しずつ流れをよくするとか、お互いの共通理解を高めていく中で勝利をつかみ取れたというのは、すごく内容のあることだと思ってますし、我々が勝っていく中で選手たちがすごく表現してくれたと思います。

 自分たちが理想としている中で勝っていく、というのもあるが、理想どおりいかなくても勝っていくのが強いチーム。

 パナマ戦も前半上手くいかないところで、だいぶロストしましたけど、選手たちもできない中継続力を持って戦ってくれる、我慢しながら戦うということを表現してくれたことは、必ず生きてくると思います。

 朝の試合ですけど、応援よろしくお願いします」

 キックオフは18日の午前5時。ほぼ1年ぶりとなった代表戦4試合の集大成として、日本代表はその成果を見せられるかーー。

PHOTO GALLERY オーストリアで合宿中のサッカー日本代表(11月15日)
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