中村憲剛は2021年、1月1日、国立競技場で「2冠王者」になって引退する。
雨上がり。等々力のスタジアムの周りは、中村憲剛の写真だらけ。そんな数えきれないノボリ旗と「14 One Four KENGO」と書かれた大きなバナーがあった。Fourの部分の「u」はフォロンターレ色に青く塗られている。2日前に今季限りの引退を発表した中村への思い入れいっぱいの飾りつけだった。
これらはファンとっては格好の記念写真スポットになっていて、それぞれが思い思いのポーズで写真に収まっていた。
突然の引退発表だったとも感じたが、中村は5年前から40歳での引退を決めていたという。「終わりを決めていたから、この5年、頑張れた」
昨年11月に左ひざに大けがを負い手術、8月末に復帰した。その復帰戦でゴールを奪い、引退発表の前日には40歳の誕生日弾を左足で決めて見せた。
「まだ、やれる」と思わせたが、フロンターレに「拾われて」18年。クラブの象徴としてプレーして、クラブの発展にエネルギーを注いだ。