多くの日本人が期待した試合は、かなり固い展開になった。4-4-2でブロックを固めるカディスに対し、ビジャレアルはなかなかいい形でボールを前進できない。パスはつなぐものの、それはカディスが持たせたもので、ビジャレアルが45分間で放ったシュートが「1」という数字が、攻撃が機能不全だったことを示していた。

 久保もいい形でボールを持てず、相手の選手と選手の間でボールを受けようと何度も動き出しをしたが、それもうまくいかなかった。最も得意とする右サイドからハーフレーンに入ったり、あるいはサイドで縦に突破を試みたほか、中央へのカットインも試してみたが、カディスは人数をかけて守り、なかなかチャンスを作り出せない。

 とはいえ、これは久保だけに限った話ではない。チーム全体として、攻撃に厚みを生み出すことができなかった。ここまでチームのゲームメイクを担ってきたダニエル・パレホがいなかったこと、ブロックを構成する相手に対して久保以外の前線の選手の動き出しが少ないことが要因だった。

 久保は、期待されていた決定的なプレーをすることができないまま、45分間が終了。後半の巻き返しが必要だった。
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