Ｊ１リーグ第２２節 サガン鳥栖―鹿島アントラーズ
１０月１４日（水）｜１８:４５ 駅前不動産スタジアム
前節、鳥栖は３連敗を喫し、鹿島は逆転勝利で連敗を「２」で止めた。勝ち点はちょうど倍となる１８ポイントの差がついているが、似通った数値もある。失点数である。
１５位に沈む鳥栖だが、失点は２９と、リーグで７番目に少ない。ボールを持つ時間が短いわけではなく、その戦いぶりがこのデータにつながっている。
鹿島は鳥栖よりわずかに多い３１失点。前節は逆転勝ちしたものの、開始１３分までに苦手のセットプレーからなどで２失点。３試合連続で２失点しており、こちらはネガティブな印象の方が強い。
前節の結果も、内容を完璧に反映しているわけでもない。鳥栖は押し気味ながら終盤の失点で敗れ、鹿島は前半にかなり苦しんだ。今回の対決も、単に８位と１５位の対決と見ることはできない。
ただし、最後に問われるのは、勝つか負けるかという結果のみ。若手が多いチームが殻を破るのか、名門が伝統の勝ち切る力を見せるのか、全力でのせめぎ合いとなる。
■サガン鳥栖
１５位 勝ち点１８ ４勝１０敗６分 得点２１、失点２９、得失点差－８
【出場停止】なし
【直近５試合結果】
●Ｈ浦和 ０－１
●ＨＧ大阪 １－２
●Ａ広島 ０－３
△Ａ鳥栖 １－１
○ＨＦ東京 ３－０
【通算対戦成績】
通算 ２１試合・６勝３分１２負
ホーム ９試合・４勝１分 ４負
アウェイ １２試合・２勝２分 ８負
【直近対戦成績】
２０２０年 ８月 ８日 Ｊ１第 ９節 Ａ０●２
２０１９年 ７月２０日 Ｊ１第２０節 Ａ１●２
２０１９年 ５月２６日 Ｊ１第１３節 Ｈ１○０
２０１８年１２月 １日 Ｊ１第３４節 Ａ０△０
２０１８年 ３月１８日 Ｊ１第 ４節 Ｈ０●１
【今節のみどころ】
ＣＢ陣の人選や前節での内田裕斗の中盤起用など、本職ではないポジションへの配置といった苦しいやり繰りが続く。Ｊリーグの９月度月間優秀監督賞を受賞した金明輝監督が、若手の積極的な起用など腐心を続ける。
最近の試合では悪くない時間帯も多いだけに、期待したのがＦＷ陣の決定力だ。２トップにはさまざまな組み合わせ、試合中の交代の選択肢が考えられるが、とにかくタスクの最優先はゴールである。金明輝監督はほぼ毎試合、交代枠を使い切る。その中でも、ＦＷは最低１つの枠を占める。ベンチへ下げられる前に、あるいは少ない時間で結果を残すために、彼らの必死のゴールへの意欲が求められているのだ。ホームでの３連戦を全敗で終わらせるわけにはいかない。
