スペイン紙『アス』はこのジェラール・モレノをアラベス戦の「主人公」と評した。システム上ではサイドに置かざるを得なかったが、実際には前線で自由に仕事をした。パレホとの連携で試合を作り、モレノのクロスからPKを獲得すると、それを決めたからだ。
左でプレーしたモイ・ゴメスは、ゴールやアシストをすることはできなかったが、危険な場面を何度か作り出した。パコ・アルカセルは、「主役とは言い難い」(スペイン紙『アス』)評価だったが、ウインガーを持つことによって、快適にプレー。実際、2得点を決めてみせた。
ライバルとなる選手たちが、システム変更に伴ってそれぞれのプレーをする間、久保はベンチでそれを見守ることしかできなかった。久保が出場したのは、75分。MFマヌ・トリゲロスに代わってだった。MFマヌ・トリゲロスは、交代までの75分間、ボールのつなぎを丁寧に行い、的確にパスを出した。そして、守備面でも貢献した。
彼に代わって入った久保は、すでに2点リードした場面で違いを見せることとなった。