■9月27日/J1第19節 仙台―C大阪(ユアスタ)
苦境のC大阪を救ったのは、桜のナンバー10だ!
C大阪が2連敗で迎えたアウェイでの仙台戦。前半終了間際にFWブルーノ・メンデスの得点で先制したものの、57分、67分と仙台FW西村拓真に得点を決められて逆転される苦しい展開に。そこでロティーナ監督が交代でピッチに送り出したのが、MF清武弘嗣だ。
清武は82分に、DFマテイ・ヨニッチの同点弾をアシスト。清武が蹴った右コーナーキックのボールは、ヨニッチの頭にピタリと合って、試合をイーブンに戻した。
さらに後半アディショナルタイム。清武が驚きのプレーを見せた。左サイドでボールをもらった清武は、ゴール方向にカットイン。そして、ペナルティエリア左手前の角付近から思い切り右足を振りぬくと、ボールはゴールの右奥のネットに突き刺さったのだ。
ゴール前に密集するC大阪と仙台の選手の頭上を通り過ぎながらも浮くことがない軌道で、仙台の元ポーランド代表GKヤクブ・スウォビィクも触れることのできない、圧巻のシュートだった。ロティーナ監督が「とても素晴らしいシュート」と褒めれば、敵将の木山隆之監督は、「ちょっと時間とスペースを一瞬でも与えてしまうと、やはりゴールを陥れる能力がある」とお手上げだった。
C大阪は次節、ホームに川崎を迎える。一度目の対戦では2-5の大敗を喫した相手だけに、雪辱を晴らしたい。