ユベントスも不正関与⁉ 盗聴で判明したルイス・スアレス「詐欺疑惑の12分」の画像
イタリア語試験のためにペルージャ大学を訪れたFWルイス・スアレス 写真:Italy Photo Press/アフロ

 アトレティコ・マドリードへの移籍が決まったFWルイス・スアレス。9月24日に行われたバルセロナの退団会見では、「素晴らしい6年間を過ごせた」「寂しい」と涙を交えながら、感謝と惜別の言葉を残した。

 そんなスアレスに、イタリアメディアやスペインメディアが「受験詐欺」と呼んでいる事件が持ち上がっていることはご存じだろう。さらにそれが、ユベントスのチームそのものへも影響する可能性が高まっているという。

 スアレスは当初、ユベントスへの移籍を模索していたが、それにはイタリア市民権を獲得する必要があった。市民権獲得に必要あn試験に際して、ユベントスのチーム関係者が不正に関わったと、イタリア財務警察は見ているというのだ。

 試験は9月17日にペルージャ外国人大学で行われた。その際、ユベントスの強化責任者ら2人、大学の上層部らが事前にスアレスが試験に受かるように不正を施したという。

 それが、地元当局が行った盗聴調査で発覚。関係者らは、「(スアレスが受け取る)1000万ユーロ(約12億5000万円)をなくすわけにはいかない」「動詞を活用できない。不定詞しか話せない」、「試験合格のためにうまく準備をした。スアレスは試験問題を暗記している」といった会話を交わしていたようだ。

 しかも、この不正に関与した大学関係者はユベントスの大ファンで、「これでスアレスがユベントスをチャンピオンズリーグ優勝に導いてくれる」と喜び、他の関係者が「(スアレスをあなたが受からせたんだから)ボックス席に招待してくれるはずよ」と返していたという。

 関係者が総出でスアレスの不正を用意したというわけだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3