先発・南野拓実が魅せた! リバプールを快勝に導いた「美しすぎるミドルシュート」の画像
クロップ監督とグータッチする南野拓実 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

■9月24日/カラバオカップ3回戦 リンカーン・シティー-リバプール

 日本代表FW南野拓実が本領発揮だ!

 9月24日に行われたカラバオカップ3回戦。南野が所属するリバプールは、リンカーン・シティ(3部相当)と対戦した。

 ユルゲン・クロップ監督は、リーグ戦からメンバーを大きく変更。9月20日のチェルシー戦にも同じくスターティングメンバーに名を連ねたのは、センターバックのファン・ダイクのみで、10人を入れ替えて挑んだ。南野拓実は4-3-3の前線で、FWディヴォック・オリジ、MFジェルダン・シャキリとユニットを組んだ。

 この試合を通じて南野は幾度となく決定機を創り、チャンスに絡んだ。下部リーグ相手とはいえ、2ゴール1アシストという「数字」は、リーグ戦でスタメンを勝ち取るうえで結果を出さなければいけない状況で大きな成果だ。

 しかも、南野は記録だけでなく、記憶にもその存在を刻み付けた。

 それは南野にとっての1点目だ。1-0で迎えた18分、南野はペナルティエリア中央の外側で、相手ディフェンダーのクリアミスしたボールを拾う。

 目の前にはFWオリジがいたが、レッズの18番は右足を蹴り上げる。ボールはオリジを避けるような軌道を描き、さらには相手ゴールキーパーがジャンプして懸命に伸ばした手に触れることなくゴールネットに突き刺さったのだ。ゴール左上隅を射抜いたゴールに南野は軽くガッツポーズ。祝福に駆け付けた仲間に囲まれるも、照れ笑いを浮かべるのみだった。

 クロップ監督は、試合後「今晩見せたタキのプレーが大好き」と南野を愛称で呼んで絶賛したが、リバプールは相次いで補強を行い、南野の立ち位置はさらに厳しいものとなっている。

 60億円近い移籍金で獲得したポルトガル代表FWディオゴ・ジョタ、40億円近い移籍金のスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラなど、選手層はますます厚くなっているが、南野は限られた出場機会で結果を出し、先発の座を勝ち取ってくれるはずだ。

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