しかし、先発が期待されたプレミアリーグの開幕戦であるリーズ戦では、南野はベンチスタートとなり、結局、試合に出場することはなかった。この日の中盤の3枠は、MFヘンダーソンとMFワイナルドゥムという昨季の主軸に加え、MFケイタが出場していた。ケイタに一歩先を行かれた形の南野にとって、チアゴ・アルカンタラというスーパーな選手は、自身をベンチに追いやる可能性をもつ存在、ということだ。

 チアゴ・アルカンタラはリバプールと4年契約を結び、背番号は「6」になる見込みだという。レッズからの期待の高さは、ここからも読み取れる。

 ちなみに、南野が移籍したときにリバプールが支払った移籍金は10億7千万円とされ、「バーゲン価格」とも報じられた。”適正価格”を、プレーで見せたいところ。

 開幕戦でも見せたフロント3を含むリバプールの巧みなパスワークと攻撃を操るのは、チアゴ・アルカンタラなのか、あるいは、南野拓実なのか。勝負はまだこれからだ。

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