南野拓実をベンチに座らせる男!「欧州王者バイエルンの司令塔」リバプール加入への画像
今季は、3トップだけでなくトップ下での起用も見込まれていた南野拓実 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

 南野拓実にとって、最大の試練となりそうだ。

 日本時間の9月17日、欧州メディアが一斉に報じた移籍ニュースがある。それは、リバプールバイエルン・ミュンヘンからMFチアゴ・アルカンタラ(29)を獲得するというものだ。

 スペイン代表のチアゴ・アルカンタラは、かねてよりリバプールやマンチェスターシティ、マンチェスター・ユナイテッドなど多くのクラブが獲得を狙っており、バイエルンとしては大事な戦力として慰留に努めてきた。しかし、バイエルンとの契約が残り1年となり、新たな挑戦を模索していたチアゴ・アルカンタラを残したとしても、来オフにフリーで移籍されることになるため、移籍金約37億円を支払うことで他クラブでのプレーを認めた形だ。

 チアゴ・アルカンタラは確かな戦術眼と正確なパスでゲームを作る司令塔で、スペイン代表ではパスサッカーを支える存在だ。バイエルンでも、先の欧州チャンピオンズリーグ決勝パリ・サンジェルマン戦で先発出場してチームを欧州王者に導くなど、抜群の働きを見せた。リバプールとしては、FWロベルト・フィルミーノ、FWマネ、FWサラーからなる強力攻撃陣「フロント3」をさらに強力にするための司令塔として、ピッチに置きたい考えだ。

 しかし、このチアゴ・アルカンタラの加入によって、出場機会が奪われる選手もいる。それが、南野拓実だ。南野は今季、フロント3の控えという役割に加えて、トップ下においてフロント3を操る役割を求められるはずだった。プレミアリーグの前哨戦であるFAコミュニティシールドでは実際にそのタスクをこなし、さらには同点ゴールを決めてチームを救うなど、出色の出来を見せていた。

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