柴戸の証言から、2つのことが分かる。まずは守備から入り、リズムを作ったところで攻撃に移ろうという意思確認が行われたこと。そして、大量失点した第6節・柏戦や第9節・名古屋戦などのように、失点後に前に出たことでバランスが崩れたことへの反省から、無理に前のめりにならなかったことだ。

 さらに柴戸は、「結果的には負けたが、取られたあとのゲームの進め方でやることを変えず、焦らず、やっていこうという共通意識があった。そのことはプラスに捉えたい」と手応えを語った。

 先の時系列を見ると、失点後の約7分間が神戸ペースに見えたのは、浦和がまずは守備から入って態勢を立て直す意識の表れと見てとれる。

 内容が良くても、実際に試合で負けてしまっては元も子もないのがサッカー。

 発展途上の浦和にあって、チーム内で意思統一でき、そして目指すサッカーができる時間が増えつつあるのは、残り3分の2のリーグ戦への収穫となりそうだ。

 

 

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