室屋成の東京ラストマッチだった。室屋はこの試合を最後にドイツのハノーファー96に移籍する。歴史あるチームも今はブンデスリーガの2部だが、チームの10番には原口元気がいる。
先月も橋本拳人がロシアのロストフに移籍して、FC東京から去って行った。
昨年は久保建英がレアル・マドリードにと、東京にとってのシーズン中の夏の移籍は日常のようになっている。長谷川健太監督は頭が痛いだろうけれど。
試合は終わってみればレアンドロの1点だけだったが、それはうまさが見えたシュートだった。
室屋が奪われたボールをファウル覚悟で取りに行って奪い返した。それを永井謙佑がレアンドロにつないだ。打つしかない状況。レアンドロは一瞬の判断でそれを巧みにゴールに蹴り込んだ。
前節J1デビューした22歳のGKの波多野豪の2戦目。波多野はツキを持っているのかもしれない。後半、太田宏介が蹴った右からのコーナーキックを余裕で頭上に両手を挙げてキャッチングに行ったが、ちゃんとつかむことができずに、バレーボールのバックパスのようになり、逆サイドにフワっとこぼれた。どよめき。このピンチはアルトゥール・シルバが蹴りだした。
波多野はペナルティエリア内で稲垣祥に長い脚を伸ばしてスライディング・タックルを見せる場面もあった。積極的だから面白い。
東京の新しい守護神は2戦、無失点だ。