8月1日(土)|19:00 味の素スタジアム
首都への初戴冠を目指すFC東京と、経営危機が報じられ、今季未勝利とピッチ上でも苦労が続く鳥栖。両チームのベースには、大きな差がある。
FC東京は経験豊富な選手も多いが、鳥栖は金明輝監督が鳥栖U-18で育てた松岡ら10代の選手にも現在は頼っている状況だ。経験というベースでも、やはり差があるのだ。
だが、その若さをプラスに変えようとしているのが今季の鳥栖だ。前節では、20歳の石井が先発起用にゴールという結果で応えた。得点シーン以外にも、惜しい場面をつくり出していた。豊田や高橋といった頼れるベテランもいるチームで、若さゆえの勢いをプラスに変えたい。
一方のFC東京にも、フレッシュな顔がいる。目立つのが、安部、中村という大卒ルーキーの活躍だ。ちなみに2人は、やはり即戦力となっている鳥栖DF森下と、明治大学で同期としてプレーしていた。もしも中村と森下がマッチアップするようならば、大学時代からライバル意識を燃やした2人の激突は、見どころの一つとなる。
FC東京を頂点へと突き抜けさせる原動力となるか、あるいは鳥栖の明るい未来の象徴となるか。若手の輝きに注目だ。
■FC東京
4位 勝ち点14 4勝1敗2分 得点12、失点9、得失点差3
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】田川、東
【直近5試合結果】
△A鹿島 2-2
△A札幌 1-1
◯H浦和 2-0
◯A横浜FM 3-1
●H川崎F 0-4
【通算対戦成績】
通算 27試合・13勝7分7敗
ホーム 15試合・7勝5分3敗
アウェイ 12試合・6勝2分4敗
【直近対戦成績】
2019年10月 5日 J1第28節 A1●2
2019年 5月22日 ルヴァン予選(6)A1◯0
2019年 4月10日 ルヴァン予選(3)H1◯0
2019年 3月10日 J1第 3節 H2◯0
2018年 9月 2日 J1第25節 H0△0
【今節のみどころ】
終了間際で追いついた札幌戦、CKからの2発で前半のうちに逆転しながら追いつかれた鹿島戦と、2試合連続で引き分けている。3試合ぶりのホームで、すっきりと勝ち切りたいところだ。
相手が未勝利の鳥栖であることを考えれば、力強く押し切ってゴールを陥れたい。そのためには、4-4-2よりも、今季取り組んでいる4-3-3のフォーメーションの方が適切だろう。
一方で、2度目の3連戦で全試合先発した小川あたりは、少し休ませたいところか。左サイドバックで起用するとすれば、中村。右サイドもこなす即戦力ルーキーの成長は、競走を促してのチーム力アップにもつながる。橋本が移籍し、東が負傷した中盤でも、序列をかき乱すような選手の台頭が望まれる。