ロシア1部のロストフへの完全移籍が決定している橋本拳人のJラストマッチが、18日、味の素スタジアムで行われた。相手は、浦和レッズ。味の素スタジアムで行われた05年以降のリーグ戦において、勝てていない苦手な相手である。
浦和はここまで無敗の勢いも追い風にしたかったが、序盤からゲームを支配したのはFC東京。前半15分には、ドリブルで中央から持ち上がったD・オリヴェイラが左に展開すると、小川→レアンドロ→安部→D・オリヴェイラとつないで、最後は小川がシュート。枠をかろうじてとらえなかったものの、敵陣でこきみよくボールとつなぎ、決定的な場面を作った。
そして前半終了間際、右サイド深くでボールを持った室屋が右足クロス。相手GKを超えたボールはD・オリヴェイラに導かれるような軌道を描き、胸に当たったボールがそのままゴールポストに吸い込まれて先制点を奪った。
1点を追う浦和は後半、ボールを握りかけたが、その流れを断ち切ったのが61分に投入されたアダイウトンだった。青木が中央でトラップミスするやすかさず奪い取り、そのまま青木もDFの寄せももろともせず“突進”。そのまま右足で放ったシュートは、西川の右を通過してゴールにポストを揺らしたのだ。
結局浦和は最後まで攻撃の糸口をつかめず、試合終了。生え抜きの18番を海外に送り出す気持ちが、ジンクスを破ったのである。