J1リーグ第3節 鹿島アントラーズ―北海道コンサドーレ札幌
7月8日(水)|19:00|県立カシマサッカースタジアム
両チームは今季、すでに対戦している。ただし公式戦ではなく、中断期間中だった3月のトレーニングマッチで顔を合わせているのだ。この試合は、4-2で札幌が勝利している。
前節の両チーム先発選手は、その試合から大きく変わってはいない。問われるのは、この2カ月半ほどでのチームとしての成長だ。
鹿島は前節、ようやく今季公式戦初得点を挙げたが、川崎Fに1-2で敗れている。その得点もオウンゴールと、まだ納得のいく姿には程遠い。
やはり開幕戦を落としていた札幌は、横浜FCに一度は追いつかれながらも、勝ち切った。ほぼ変わらないメンバーで、ここ数年の蓄積とともに着実な歩みの跡を見せて、勝利した。
鹿島は今季、まだ公式戦での勝利がない。札幌がJ1での鹿島との対戦で勝利したのは、2001年の1度きり。今季初勝利か、あるいは19年ぶりの白星か。新たな扉を押し開くのは、はたしてどちらのチームになるのだろうか。
■鹿島アントラーズ
18位 勝ち点0 0勝0分2敗 得点1、失点5、得失点差―4
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】なし
【直近5試合結果】
●A川崎F 1-2
●A広島 0-3
●ルA名古屋 0-1
◯A名古屋 1-0
●H神戸 1-3
【通算対戦成績】
通算 14試合・10勝3分1敗
ホーム 7試合・5勝2分0敗
アウェイ 7試合・5勝1分1敗
【直近対戦成績】
2019年 9月28日 J1第27節 H1△1
2019年 3月17日 J1第4節 A3◯1
2018年 9月23日 J1第27節 A2◯0
2018年 3月31日 J1第5節 H0△0
2017年10月29日 J1第31節 A2◯1
【今節のみどころ】
右サイドバックに内田が復帰するという朗報はあったが、チームはまたも今季初勝利を逃してしまった。
鹿島は一時期を除いて、常に4-4-2のフォーメーションで戦ってきた。しかも2トップは、たとえ優秀な外国籍選手がいようとも、基本的には1人は日本人を配置してきた。その伝統をひとまず置いてブラジル人2トップで臨んだ前節も、オウンゴールでの1点どまり。審判の判定への疑問も残るが、鹿島らしくない試合が続いている。
現状打破のためには、我慢強く戦術浸透と運が向くのを待つのか、何かを変化させていくのか。前節でも、交代出場した遠藤は変化を起こし得るプレーを見せていた。同じくベンチから飛び出した高卒ルーキー染野は、プロデビュー戦でクロスバーを叩くシュートを放ち、PK奪取にも見える場面もつくり出していた。
結果が出るまで「信」を胸に我慢を続けるのか、何か変化をつけるのか。じりじりとした時間が続く。