■インモービレとC・ロナウドの得点王争いは

●EL出場権争い

 5〜6位のヨーロッパリーグ(EL)出場権は、7位ミラン(勝点36)、8位ヴェローナ(1試合未消化で勝点35)、9位パルマ(1試合未消化で勝点35)、10位ボローニャ(勝点34)、11位サッスオーロ(1試合未消化で勝点32)、12位カリアリ(1試合未消化で勝点32)が、どこまで絡めるか。ボローニャは、ここまで質の高いプレーを続ける冨安健洋がキーマンのひとりだ。

 コッパ・イタリア優勝のEL枠は、優勝チームがセリエAの1〜6位に入ってCL、もしくはELの出場権を得た場合、7位のチームに与えられる。

 ヴェローナ、パルマ、サッスオーロ、カリアリは25節順延分がまずはポイント。ヴェローナとカリアリは20日に直接対決、サッスオーロは21日に4位アタランタと、パルマは20日に残留を争う15位トリノと対戦するが、これを落としたチームは厳しくなる。

●残留争い

 18〜20位が降格する残留争いは、13位フィオレンティーナまでが危険ゾーンか。勝点30のフィオレンティーナは、勝点25で18位のレッチェと勝点5差だ。14位ウディネーゼは勝点28、15位のトリノは1試合未消化で勝点27、16位サンプドリアは1試合未消化で勝点26、17位ジェノアは勝点25、そして18位レッチェと、6チームが勝点5差のなかでしのぎを削る。サンプドリアは、1月にレンタル加入の吉田麻也を組み込んだ3バックへの移行が伝えられるが、その新機軸が残留への切り札となるか。

 18位のスパルは勝点18、20位のブレッシャは勝点16と遅れをとり、逆転でのサバイバルはかなり厳しい状況だ。

●得点王争い

 ラツィオのチーロ・インモービレが27ゴールでトップ、ユーベのクリスティアーノ・ロナウドが21ゴールで2位と、優勝を争う両チームのエースが競い合う。3位はインテルのロメル・ルカクが17ゴールで、現在インモービレと10差の逆転は難しいだろう。

 2年ぶり3回目の得点王を狙うインモービレは、6節から9試合連続ゴールをマークするなど、ここまで26試合で27ゴールと1試合1点以上のハイペースで量産している。プレミアリーグ、ラ・リーガに続いてセリエAでも得点王を獲得すれば史上初の快挙となるC・ロナウドは、14節から10試合連続ゴールとこちらも爆発力を発揮している。優勝争いにも関わる両者の勝負は最後まで目が離せない。

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