■ 謎のドローン乱入! まさかのスタートから生まれた「衝撃の先制点」
しかし試合はいきなり予想もつかない始まり方をした。キックオフからわずか1分、アーセナルが左コーナー近くで得たFKを蹴ろうとしたとき、主審のマイケル・ソールズベリがいきなり試合を止めたのだ。彼が指差した空を見上げると、スタジアムの北西上空に1機のドローンが照明をつけて浮かんでいたのである。ソールズベリは試合を中断させ、ドローンを飛ばしていた犯人が捕まり安全が確認されるまで、約8分間を要した。
再開された試合は、当然アーセナルが圧倒的に支配し、フリートウッド・タウンの5バックを攻め続けた。しかし19分に16歳のダウマンが決定的なチャンスでシュートをミスした頃から雲行きがおかしくなる。そしてGKジェイ・リンチのロングキックをきっかけに、フリートウッド・タウンが思いがけない先制点をものにするのである。
アーセナルにはね返されたボールが自分のところにきたMFハリソン・ニールがジャンプしながらともかく前線に送ると、これを受けたMFアーロン・ルパロビがボールを持って前進、アーセナルの17歳のDFサーモンのマークに対し、しっかりと体を入れてキープすると、サーモンは我慢しきれずにスライディング。一瞬バランスを失いかけたルパロビだったが、これをこらえると左足でシュート。アーセナルのフランス人GKイラン・メリエを破ったのだ。
驚き、そして歓喜に爆発するスタンド。フリートウッド・タウンの選手たちがルパロビに駆け寄り、歓喜が広がる。
アーロン・ルパロビはプレミアリーグのフラムから期限付き移籍中の20歳のストライカー。身長185cmの大柄なFWだが、この試合では5-4-1システムの左MFとしてプレーしていた。U-18イングランド代表3試合出場の経歴を持ち、将来を期待されて2024年にフラムに加入したものの、その後は下部リーグへのレンタルが続いているが、このゴールは彼のプロとしてのキャリアを飛躍させるものになるかもしれない。



































