後藤健生の「蹴球放浪記」第338回「朝ドラで解けた松江の“謎”」の巻(2)主人公・トキの没落と天国町。日本代表がサッカー王国と戦った“城下町”の「美しき明解構造」の画像
国内バスケットボールのトップリーグ、Bリーグプレミアで戦うスサノオマジックのホームアリーナ、松江市総合体育館はとても立派な施設。サッカーでは、まだ島根県にJリーグクラブは誕生していない。提供/後藤健生
■【画像】朝ドラの舞台、松江市の美しい光景

 大橋川を挟んで真っ二つに分かれる松江の街の顔。駅前に漂う場末感と、川の向こうに広がる歴史情緒。この巨大なギャップを生んだ“謎”を解く鍵は、なんと2025年秋のNHK朝ドラ『ばけばけ』に隠されていた。迷宮のごとき東京とも、碁盤の目の京都とも違う。江戸時代から続く記憶をそのまま現在に持ち越した、松江だけが持つ美しくも合理的な「明快構造」の正体とは?フットサル日本代表とブラジル代表の試合観戦で訪れた歴戦の旅人が街の真の姿に迫る蹴球放浪記・島根編、痛快なる完結編。

■ 謎を解く鍵はテレビの中に。2025年秋の朝ドラ『ばけばけ』

 僕はテレビドラマなどあまり見ない人なのです。「朝ドラ」も別に一生懸命見ているわけではありませんが、ちょうど家の近所のゴミ出しが午前8時なので朝の8時前に目を覚ますことが多く(例外も多い)、そんなわけで朝起きてテレビのスイッチを入れると「朝ドラ」をやっているのでついつい見ることになってしまい、毎日見ているとそれなりに気になってしまうものです。

 今年の前半(9月まで)やっていた「風、薫る」はいろいろなストーリーが交錯している割に、どれもが中途半端な印象でしたが、その前にやっていた「ばけばけ」は結構面白く見ていました。

『怪談』で知られる明治の文豪ラフカディオ・ハーンとその妻、セツをモデルにした物語で、明治初めの日本社会で変わり者の英国人文豪が引き起こす文化摩擦をコミカルに描いた物語でした。

 そして、主な舞台はハーンが居を構えて活躍し、セツと出会って結婚に至った島根県松江市でした。

PHOTO GALLERY ■【画像】朝ドラの舞台、松江市の美しい光景
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