日本代表が欧州の強豪国と「親善試合」を組めなくなって久しい。いまやサッカーの世界全体を飲み込もうとしている巨大な波、それが「ネーションズリーグ」だ。連載第2回では、欧州に追従する形でアジアや北中米など世界中へ大流行するネーションズリーグの潮流を追う。親善試合の激減によって、サッカーが本来持っていた「国境を越えた民間外交」の意義は失われてしまうのだろうか。【第2回/全3回】
■ 「欧州と戦えない」南米の強豪国や日本から噴出する世界からの不満
大会のスタート当初はさまざまな批判もあった。なかでも、欧州の強豪との親善試合の機会が大きく減ったブラジルやアルゼンチンなど南米の強豪からは強い不満が漏れた。日本も同じである。日本国内だけでなく、相手のホームでの欧州のナショナルチームと親善試合を組むことは非常に難しくなっている。それがこの秋の6つの親善試合の対戦相手のうち5チームが南米という状況によく表れている。
しかし「UEFAネーションズリーグ」は回を追うごとに認知度が進み、今や欧州サッカーの重要な大会のひとつとなった。6月から7月にかけての1か月間を使う欧州選手権(EURO)の決勝大会とは異なり、「ネーションズリーグ」はすべて「FIFAカレンダー」のなかで行われている。EUROの出場チーム数が2016年大会から24に増え、ワールドカップも2026年大会で48チームとなって、両大会の予選の試合数も減ったことで、「ネーションズリーグ」はカレンダーどおりに開催されているのだ。ただ、今年からの「9月10月合併日程」でホームアンドアウェイの大会を4試合こなすのは選手に大きな負担になるとの批判は出ているが…。































