サッカー日本代表は4連戦となっている9、10月シリーズの第3戦・エクアドル戦を終えた。強固な守備と速攻を武器とする難敵相手にPK戦の末に勝利をつかみ取ったが、この死闘はチームに何をもたらしたのか。そして残る最後の1試合の先にはどんな未来が見えるのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、W杯レベルの激戦と“中盤を制圧した絶対的MVP”の存在を中心に激論を繰り広げた。【第1回/全7回】
■「堂安はもっと早く代えても」W杯レベルの死闘と難敵エクアドルの脅威
――エクアドルとは互いに激しく熱く戦い、結果は無得点でしたがPK勝利。良い試合だったと捉えていいでしょうか。
後藤「シュート本数が日本が6本、エクアドルが5本だというんだから、お互いに守備で相手を上回ってよく守り合ったという試合ではあるけれど、本当に面白かったよね。すごく良い試合だった」
大住「エクアドルはとても良いチームだよね」
後藤「そうそう。これがワールドカップだったとしても、面白い部類に入る試合だったんじゃないかな。本当に互角の試合だった」
大住「決定的なチャンスは日本のほうが多かったかな。あと少しところで引っかかってしまい、崩し切れるのはなかなか大変だったけど、後半には決定的な形ができていたし」
――引っかかったというか、うまく守られたのでしょうか。
後藤「そりゃあ、相手の守備はすごく強かったよ。それでも崩さないといけないわけだけど、それはやはり簡単なことじゃない」
――及第点ではありましたか。
後藤「あれだけの内容の試合ができれば及第点ですよ」
大住「相手は堅い守備からカウンターというか、長いパスを織り混ぜて速いドリブルも入れてきた」
後藤「速かったねえ」
大住「日本がカウンタープレスをかけようとするところを逆手に取って打開して、速攻を仕掛けてきたよね」
後藤「特に相手の中盤左サイドに入っていたニルソン・アングロは速かったし、左サイドバックのペルビス・エストゥピニャンはうまかった」
――右ウィングバックに入った堂安律が、ワールドカップのときのように守備に走らされていました。
後藤「そうそう。だから相当疲労がたまっていたのか、後半に入ってから最初の選手交代でベンチに下がっていたね。堂安は、もっと早く代えてもいいかなと思っていたくらいに大変だった」
大住「堂安が守備に奔走しなければならないのは、もったいないと言えば、もったいない話だよね」




























