後藤健生の「蹴球放浪記」第332回「ヤングなでしこ奮闘の地の思い出」の巻(1)1試合9得点ハーランドとU-20日本代表のW杯、中田英寿らトルシエ・ジャパンが成し遂げた偉業の画像
今や世界的ストライカーに成長したアーリング・ハーランド。かつて、年代別ワールドカップで1試合9得点を記録するも…。撮影/原壮史(Sony α1使用)
2002年のポーランド対日本戦のADカード

 現在、ポーランドで開催中のU-20女子ワールドカップで、若きなでしこジャパンが熱戦を繰り広げている。グループステージの舞台となっているのは、同国第3の都市ウッチだ。実はこの街、2019年のU-20男子ワールドカップや2002年のトルシエ・ジャパン欧州遠征など、日本サッカー界にとって数々のターニングポイントとなった因縁深い地である。蹴球放浪家・後藤健生が、現地のスタジアムで直接目撃した歴史と記憶をひも解く。

■苦戦が続くヤングなでしこ、次なる悲願へ

 U-20女子ワールドカップがポーランドで開催されています。

 U-20日本代表(ヤングなでしこ)の初戦の対戦相手はニュージーランドでしたが、日本は29本のシュートを放ちながら得点力不足で1―1のまま攻めあぐねていました。しかし、85分に相手GKが抜け出した眞城美春の脚に手をかけて倒してしまい、長~いVARチェックの末に日本にPKが与えられ、松永未夢がこのPKを冷静に決めてなんとか勝利しました。

 日本は第2戦でもアメリカ相手に優勢に試合を進めながらも、何度かあった決定機に決められずに大苦戦。2度も相手に先行を許したものの、最後は中村心乃葉が右足でファーサイドのゴールポスト内側に当てるゴラッソで再度同点に追いついて2-2のドローとしました。

 過去3大会連続で決勝進出を果たしている日本ですが(うち優勝は2018年大会の1回のみ)、今回はこれまで苦しい戦いが続いています。

 その日本のグループステージでの戦いの舞台となっているのが、ポーランドの首都ワルシャワから西に120キロほど離れたウッチという街です。地理的にはポーランドのちょうど真ん中に位置し、周囲の都市圏を含めて100万人の人口を抱える工業都市です。

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