横浜F・マリノス「名門復活」は本物か(2)ポステコグルー路線の崩壊後、新監督の下で取り戻した「一体感」、覚醒した「新戦力」がもたらす攻守の劇的変化の画像
近藤友喜ら新戦力の活躍もあり、上昇気流に乗りつつある横浜F・マリノス。チーム強化の最大のポイントは? 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 秋春制J1リーグ開幕から1か月、上位陣を苦しめる「台風の目」となりつつあるのが横浜F・マリノスだ。ポステコグルー監督時代から続いた栄光と、それに固執した末の弱体化による残留争い。苦しい時期を乗り越え、今季はスティーブ・コリカ新監督の下でかつての躍動感を取り戻しつつある。復権の鍵を握るスペイン人守護神の存在と、攻守に輝きを放つ新戦力たちの躍動を、サッカージャーナリスト・後藤健生が分析する。

■ポステコグルー路線の“成功体験と劣化”を経て…コリカ新監督が取り戻した一体感

 横浜FMはJリーグの創設メンバーであり、鹿島と並んで一度もJ2降格を経験していない強豪チームだ。J1リーグでの優勝も5度。さらに、Jリーグ発足前も前身の日産自動車時代は1980年代に読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ)とともに日本サッカーリーグ(JSL)の覇を競い合っていた強豪だった。

 最近、2010年代以降だけを見てもアンジェ・ポステコグルー監督の下で超攻撃的サッカーでJリーグをリードする存在となり、2019年にJ1優勝を成し遂げた。さらに、2021年にポステコグルー監督がセルティックに引き抜かれた後を継いだケヴィン・マスカット監督の下で2022年にもJ1リーグで優勝し、2023年から24年にかけて行われたACLでは決勝進出に成功した(決勝がホーム&アウェイ方式で開催された最後の大会)。

 だが、ポステコグルー監督による成功体験を追い求めるように次々とオーストラリア人指導者を招へいし続ける中でチームの劣化が進み、2025年シーズンには頼りのブラジル人トリオを放出した結果、残留争いに巻き込まれるまで弱体化してしまっていた。

 しかし、今シーズンの横浜FMはスティーブ・コリカ監督の下でチームとしての一体感を取り戻し、久し振りに躍動している姿に見える。

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