■岩渕の絶妙なターンがPK獲得につながり
【J2リーグ第5節 9月5日 19時00分キックオフ 湘南 1-3 仙台 レモンガススタジアム平塚】
J1昇格を狙うベガルタ仙台が、調子を上げてきている。26/27明治安田J2リーグ第5節が9月5日、6日に開催され、ここまで6位の仙台は5位の湘南とのアウェイゲームに挑んだ。開始9分にデザインされたCKから失点したものの、21分に自分たちもデザインしたCKからネットを揺らした。
1対1とした仙台は、その後も湘南のプレスを巧みに回避していく。26分、マテウス・モラエスから最前線の岩渕弘人へ縦パスが入る。岩渕の鋭いシュートが、相手GKを襲った。
このシーンを巻き戻すと、自陣右サイドで相手のプレスを受けながら、慌てることなく出口を見つけて、マテウス・モラエスへつないだのだった。この時間帯までにプレスの矢印を折るようなパスを通してきたことで、湘南の出足を鈍らせることができていたのだ。
前半終了間際には、PKで2対1とする。そのPK獲得に至る展開も、仙台からすれば狙いどおりと言っていい。自陣右サイドのバトルで、岩渕が巧みなターンで相手CBと入れ替わる。相手CBを置き去りにしてカウンターを発動させ、すぐさま縦パスを通した。途中出場していたFW小林心(25歳)がペナルティエリア内まで持ち込み、PKをゲットしたのだった。
キッカーには小林自身が名乗り出た。「試合中のキッカーは決めていない」という森山監督の脳裏に、藤枝MYFCとの開幕節の記憶がよぎった。中島元彦が自ら獲得したPKを蹴り、相手GKに止められていたのである。
森山監督によれば、「データ的にはPKを取っていない選手が蹴ったほうが、成功率が高い」という。しかし、前日の練習で小林はPKを決めており、まだリーグ戦で得点を決めていない彼の意気込みも理解して、成功を祈った。そして、小林は冷静にネットを揺らしたのだった。







