100億円規模の移籍金が当たり前のように飛び交い、FIFA会長はワールドカップを株式会社に売り飛ばそうと画策する――。巨額のカネと権力によって、現在のサッカー界はいびつな形に膨張している。
W杯を私物化しようとする強欲なFIFA会長の追放は急務だ。しかし、真の闇は彼が去った後にも残る「欧州メガクラブへの一極集中」という構造的な搾取システムにある。サッカーを健全な姿に戻し、世界中のファンが心から楽しめる競技へと発展させる唯一の道とは。サッカージャーナリスト・大住良之が提言する。【第2回/全2回】
■W杯で年俸10倍の思惑!? 強欲会長の再選を阻止せよ
インファンティーノはワールドカップの収益を増やせば増やすほど世界のサッカーを助けることができると主張している。「ワールドカップを売却する計画」を支持した協会には、それぞれ2000万~4000万ドル(約32億~64億円)の資金援助を約束した。
しかしそれは真実の半分に過ぎない。実際には、現在11億円という彼の年俸が、ワールドカップを管理する株式会社の長に収まることで10倍になるという計画の「おまけ」にすぎないのだ。
サウジアラビアの「カネ」やアメリカ大統領の「権力」にすり寄り、選手たちのシーズンオフを取る権利を無視し、ワールドカップを世界のサッカーファンから「カネ」を搾り取る道具とし、サッカーのルールを公然と破るインファンティーノは早急に排除しなければならない。彼自身が職を辞することなく、来年3月の会長選に勝負を懸けるなら、何としてもそれを阻止しなければならない。




























