■補助金が命綱…「カネ」の力を振り切れないジレンマ
一方、CAFのパトリス・モツェペ会長(南アフリカ)は、積極的にインファンティーノ支持を明確にしている。昨年、インファンティーノはモロッコに「FIFAアフリカ本部」を設立、次回ワールドカップの共同開催国のひとつであるモロッコだけでなく、アフリカ全般と好関係を築いてきた。何より、CAF加盟の大半のサッカー協会が財政難で苦しむなか、インファンティーノの失脚によりFIFAから供与される補助金を失うリスクを懸念している。
このCAFの状況は、全世界の多くの国のサッカー協会にも共通する。UEFA加盟国はUEFAから潤沢な補助金を得ているが、他の連盟の加盟国のサッカー協会の多くは財政難に苦しんでいるのが現状だからだ。AFC加盟のブータンサッカー協会は毎年FIFAから150万ドル(約2億4000万円)の補助を受けているが、それが年間収入の大半を占めているという。こうした国々のサッカー協会が、インファンティーノの失脚を恐れているのは想像に難くない。
7月の「ワールドカップ売却提案」に、UEFA、CONCACAF、AFCは声をそろえて反対した。加盟国数は、合わせて136にもなり、FIFA加盟国211の64%にものぼる。それはこの提案をあきらめさせるのに十分な圧力だったが、それがそのまま来年3月のFIFA会長選の投票につながるとは限らないのである。
つづく





























