■反逆の狼煙と、それでも独裁者を「支持」する国々
ところが、7月末の「ワールドカップ身売り計画」の発表とともに、一挙に風向きが変わった。早くからインファンティーノとの対決色を露わにしていた欧州サッカー連盟(UEFA=FIFA会長選投票可能加盟国55)だけでなく、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF=同35)、アジアサッカー連盟(AFC=同46)が同調して反発、わずか数日でインファンティーノは提案を取り下げた。
その後は、「独裁」そのものだったFIFA会長に対する嵐のような批判が世界中から発信された。そうしたなかから、来年の会長選に向け、CONCACAF会長ビクター・モンタリアーニ(カナダ)など、インファンティーノに対抗して立候補が噂される人物の名も上がってきた。「211分の200」の状況だった1か月前には考えられないことだ。
ただ、その一方で、「インファンティーノ支持」を崩さない地域連盟もある。南米(CONMEBOL=FIFA会長選投票可能加盟国10)とアフリカ(CAF=同54)である。
CONMEBOLは伝統的に「反UEFA」の意識が強く、また、次回、2030年の「百周年ワールドカップ」でウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも試合が行われることになっていることで、FIFAの体制が変わることを望んでいない。さらに、CONMEBOLが提案している「64チーム案(2030年ワールドカップ)」に賛意を示しているのがインファンティーノであること、それが決まった場合には、各国1試合だけでなく、1グループの6試合ずつを開催するという希望が通りやすくなるとも見ている。




























