■圧巻のピッチに驚愕、そして契約書へのサイン
契約当日、新たな舞台となるリヨンに到着した中村は、VIPエントランスから巨大なグルパマ・スタジアムへと足を踏み入れた。トンネルを抜けて視界が開け、圧巻のピッチと初対面した瞬間、思わず「これヤバくね?」「ヒュージ(巨大)」と飾らない素のリアクションを見せる。
これに対し、同行スタッフから「ここからの眺めが最高なんだ。すべてが見渡せるからね」「ここに5万9000人のファンがいるのを想像してみてよ」と英語で語りかけられると、これから背負うクラブの規模の大きさに笑顔でうなずいていた。その後、スタジアム内の部屋へと移動し、緊迫した雰囲気の中で契約手続きが行われた。手前のテーブルには「NAKAMURA 11」の真新しいユニフォームが置かれている。
中村敬斗フォトブック『Natural ナチュラル』(双葉社)によれば、彼が背中の表記を「KEITO」ではなく「NAKAMURA」にこだわるのには理由があるという。それは、中村俊輔や中村憲剛といったサッカー日本代表のレジェンドたちと同じ苗字だからだ。幼い頃に初めてもらった代表ユニフォームも中村俊輔の10番だったといい、「僕はNAKAMURAがいい」と語っている。
そんな誇り高き名前が刻まれたユニフォームを前に、スタッフに促されながらピンク色の契約書にペンを走らせる。 リヨンの役員から「このクラブは野心に満ちたクラブです。毎シーズン、チャンピオンズリーグでプレーすることを目指しているんです」と熱い期待の言葉をかけられると、中村は堂々と英語で決意を語った。
「ここに加入できて本当に嬉しいです。この巨大なクラブでプレーするのが待ちきれません。たくさんのファンの前でゴールやアシストをしていくこと、それが僕にとっての大きな喜びです。本当にありがとうございます」

































