【26-27J2「第2節」ベガルタ仙台VS大分トリニータ「徹底分析」】仙台、左CBからの高精度のロングパス、ロングスロー…豊富な攻め手も得点ならず【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
仙台の攻撃を牽引するMF中島元彦  撮影/中地拓也

■疑似カウンターで仙台は大分ゴールへ迫り

【J2リーグ第2節 8月15日 19時00分キックオフ 仙台 0-0 大分 ユアテックスタジアム仙台】

 J2・J3百年構想リーグの覇者が、強さを見せられずにいる。

 26-27J2リーグ第2節が8月15、16日に開催され、ベガルタ仙台はホームで大分トリニータと対戦した。

 森山佳郎監督が就任3年目を迎えている仙台は、開幕節で藤枝MYFCに0対2で敗れた。失点はいずれもCKからで、主導権を握る時間帯はあったものの、ホームチームのパワーに屈したのだった。

 22年からJ2で戦う仙台は、オフの移籍市場でFW中島元彦(27歳)、MF浅倉廉(25歳)を獲得した。セレッソ大阪から加入の中島は、24年以来の復帰である。浅倉は藤枝MYFCで主力を担っていたタレントで、アタッキングサードで違いを生み出せる。中島は3-1-4-2の左シャドーの一角で先発し、浅倉は2試合連続のベンチスタートとなった。

 ホーム開幕戦を勝利で飾りたい仙台は、12分に決定機を作り出す。大分が前線から規制をかけてきたところで、左CBマテウス・モラエス(25歳)が相手の右ウイングバックの背後を突いた中島へ縦パスを入れる。

 このパスで、相手の矢印を折った。大分の6選手を、自陣へ置き去りにした。中島がアーリークロスを入れると、FW小林心(25歳)が相手CBと競り、ゴール前に残ったボールをFW岩渕弘人(28歳)がフィニッシュへつなげた。疑似カウンターを成立させて、決定的なシーンを作り出したのだった。

 マテウス・モラエスは24年から仙台に在籍しているが、同年と25年は定位置獲得に至らなかった。しかし、J2・J3百年構想リーグで森山監督の信頼をつかみ、J2リーグでも2試合連続でスタメン出場している。左利きの彼はパスの配球能力に優れており、プレス回避の縦パスを刺し込むことができる。

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