秋春制「新Jリーグ」開幕展望(3)川崎を救う新たな武器、強さを得た東京Vの最前線、G大阪18歳は鈴木彩艶を超える!大岩ジャパンへ急成長を遂げる次世代スターたちの画像
G大阪の18歳GK荒木琉偉。18歳当時の鈴木彩艶よりも実力は上か。撮影/原壮史(Sony α1使用)
 熱狂の「秋春制」開幕を迎えた2026-27シーズンのJリーグ。上位進出を狙う各クラブがしのぎを削る中、ピッチ上では次世代の日本サッカーを背負う若き才能たちが着実に芽吹き始めている。川崎フロンターレが抱える“ポゼッションのジレンマ”から、大岩剛・次期日本代表監督が率いる五輪〜W杯への道筋まで。サッカージャーナリスト・後藤健生が、開幕節で見えた若手選手の躍動と、日本サッカーの近未来を展望する!【第3回/全3回】

■ボールは持てど点は入らず…。川崎を蝕む「ポゼッション病」は今季も健在か

 川崎フロンターレも相変わらずだった。

 東京ヴェルディとの試合、序盤からボールを握って攻撃を続けるものの、得点に至らないだけではなく、フィニッシュの回数、シュートの本数自体が少ないのだ。パスをつなぐチームにはありがちなことだが、ボール・ポゼッションに精力を注ぎ過ぎるのだ。

 それでも、ハイプレスをかけて高い位置で守備をしようという意図は見て取れ、危なげない試合運びだったが、後半の立ち上がりにゴール前に混戦をつくられて1点を失う。その後も攻撃は続けたものの同点ゴールは遠いかと思われたが、後半アディショナルタイム(90+6分)に左から佐々木旭が入れたクロスを東京Vの選手がコントロールミス。こぼれ球を拾ったロマニッチが決めて試合は1-1の引き分けに終わった。

 川崎はボールを持てるチームだ。昨シーズンも、全盛期の川崎のようにボールを支配し続ける試合はいくつもあった。だが、それがなかなか得点に(決定機に)結びつかないのが現在の川崎の悩みである。

 そして、2026シーズン開幕節では、それが改善されていないことが分かった。

 そんな川崎の中で目立っていたのが右サイドバックの山原怜音。昨シーズンも非常に良いプレーをしていたが、今年の開幕戦では正確なパスを駆使して右サイドハーフの紺野和也との連係も良く、シュートを放つ場面も何度もあった。

 もう26歳の中堅だが、これからも川崎の攻撃にはなくてはならない存在となっていくことだろう。

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