■逆走列車に乗っても無事帰還。愛すべき男の「放浪伝説」

 その他、2006年ワールドカップの時に日本対ブラジル戦を観るためにドルトムントに向かうはずなのに、逆方向のオーストリア行きの列車に乗ってしまったとか、田村さんの“放浪伝説”はいくらでも思い出せます。

 それでも田村さんはヨーロッパ諸国だけでなく、南米大陸、アフリカ大陸などにしょっちゅう出かけて、いつもちゃんと無事に帰ってきました。僕のように綿密な計画を立てずにはいられない性格の人間からすると、「どうして無事に帰ってこられるか」とても不思議なのです。

 これもやはり“人徳”というものなのでしょう。周りの人が必ず助けてくれるのです。

 こうしたさまざまなトラブルや失敗談を包み隠すことがないのも(というより、いつも自慢げに数々の失敗談を話してくれました)、田村さんの良いところでしたし、そうしたオープンな性格こそが周囲の人々を「こいつを助けなければいけない」と思わせるのでしょう。

 謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

PHOTO GALLERY ■【画像】思い出の東アジア選手権2005のADカード
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