■メッシに対する警戒心を緩めなかったスペイン
スペインの選手はそのことを意識し続けた。
なにしろ、スペインの選手たちはメッシという選手の全盛期のプレーをずっと目の前で見てきていたのである。メッシに対する警戒心を緩めるはずはなかった。
スペインの選手たちはアルゼンチンの挑発に乗らず、また、なかなか得点に至らない中でも焦りを見せずに戦った。後半アディショナルタイムにアルゼンチンのエンソ・フェルナンデスが退場となって、数的優位に立って攻勢をさらに強めながらも、スペインは決して警戒心は緩めなかった。
そして、スペインは延長後半の開始直後にようやく先制ゴールを決めることができた。
右サイドでしっかりボールを持ったスペインは、ペドロ・ポロがファーサイドにクロス。最後はフェラン・トーレスが走り込んでアルゼンチン・ゴールに強烈なシュートを叩きこんだ。
疲労が溜まった中、延長前半の15分を終えて短いハーフタイムがあり、再開された直後にアルゼンチンの集中が途切れ、またフェラン・トーレスをマークできる位置にいたジュリアーノ・シメオネが足を痛めていて戻り切れなかった。そんないくつかの条件が重なって、生まれたゴールだった。
言い方を変えれば、スペインはそうした条件が整うまで、105分間我慢し、待ち続けたのだ。
つづく

























