サッカーのワールドカップが終了した。今大会104試合目となった決勝で、スペインが延長戦の末に勝利し、世界の頂点に輝いた。スペインはもちろん、準優勝となったアルゼンチンの戦い方にも、サッカーで勝つための必須要素が見て取れた。ファイナルから抽出された見どころを、サッカージャーナリスト後藤健生がつづる。
■ボール保持率を重視するチーム同士の戦い
決勝戦はボール・ポゼッションを重視するチーム同士の戦いだった。
前半45分間のスタッツを見るとスペインのボール保持率が51%でアルゼンチンが45%という数字が残っている。
FIFAの統計では両チームの合計は100%にはならない。「コンテスト」として「どちらのボールでもない時間」が別に計算されており、多くの試合では「コンテスト」が8%から10%ほどになる。だが、スペインとアルゼンチンの試合前半では「コンテスト」がわずか4%だった。ポゼッション志向の両チームの対戦だから、常にどちらかがボールをコントロールしていたのだ。
だが、そんな中でスペインの保持率は常にアルゼンチンを上回っていたし、特に相手陣内でのポゼッションの時間は圧倒的にスペインのほうが長かった。
こうして、最初の45分間、90分間、120分間を通じてスペインが常に優位に試合を続けていた。なにしろ、90分を終えた時点でアルゼンチンのシュートは「ゼロ」のままだったのだから……。
しかし、アルゼンチンの守備の堅さのおかげでスペインはなかなか得点できなかった。
























