世界の頂点を決める北中米ワールドカップも、残すところ3位決定戦と、世界が息をのむファイナルのみとなった。運命の決勝で激突するのは、2010年大会以来の栄冠を狙う無敵艦隊スペインと、至高の連覇を夢見る絶対王者アルゼンチンだ。ピッチには世界最高峰の名手たちが集結するが、その中でも圧倒的に別格な輝きを放つのが、アルゼンチン代表の至宝リオネル・メッシである。サッカージャーナリスト大住良之が、39歳にしてなお進化を続ける「神」の驚異的なすごさを解き明かす!
■【新記録をあっさり樹立】39歳にしてなお若々しく輝く、異次元の圧倒的な存在感
リオネル・メッシに驚嘆し、魅せられている。
今大会で初めてメッシを見たのは、6月22日にダラスで行われたJ組の第2戦、オーストリアとの一戦だった。ともに初戦を勝利で飾り、この試合に勝てばノックアウトステージ進出が確実になる大事な試合だった。
そしてメッシのプレーに目を見張った。
初戦のアルジェリア戦でハットトリックを演じ、アルゼンチンを3-0の勝利に導いたメッシは、ドイツのミロスラフ・クローゼが保持していたワールドカップの通算得点記録(16ゴール)に並び、この大会で新記録樹立が期待されていたのだが、それをあっさり達成し、このオーストリア戦でも2点を挙げて通算得点を18点に伸ばしたのだ。
「もう1大会できる」
オーストリア戦を見て、私は次回2030年大会でもメッシは十分活躍できるのではないかとさえ思えたのである。それほどメッシは若々しく輝き、これまでのワールドカップで見られた以上の圧倒的な存在感を示していたのである。




























